がんばりマガジン
インタビュー

久野泰可先生と森三中の村上知子さんによる幼児教育対談 第2回

久野泰可先生と森三中の村上知子さん 幼児教育対談2回め

家族で楽しみながら、子どもの“自ら考えるチカラ”を育てる幼児向け教育カリキュラム『おやこでがんばりマスター!』。その基礎となっているのが、“考えるチカラ”を身につけるための基礎教育で30年以上の実績のある幼児教室「こぐま会」で行われている「KUNOメソッド」です。

今回は、幼児教育のパイオニアとして知られ、「KUNOメソッド」の開発者でもある「こぐま会」代表の久野泰可先生と、4歳の娘を持つ子育て真っ最中の芸人、森三中・村上知子さんによる対談をお届けします。日々子育てをしながら感じる難しさや疑問、また幼児教育の大切さについてなど、いろんなお話をしていただきました。

絵本の読み聞かせは脳の発達を促します

村上絵本は大好きですし、幼稚園でも週に1回自分で選んだ本をお家に持って帰って読むということをやっているので、いろんな絵本を持って帰ってくるんですけど、わりと面白い本が好きみたいで。字が少ない本だと張り切って自分で楽しそうに読んだりしてますけど、読み聞かせもよくします。読み方で好きになったりすることもあると思うんですよね。私が登場人物になりきって、声を変えたりして楽しく読んであげると自分もマネしたいと思うらしくて、次にその絵本を読んであげるとき、自分の好きなシーンになったら「そこは自分で読みたい」って言い出したり。

森三中 村上さん 読み聞かせもよくします

久野絵本というのは0歳から読めるものもいっぱいありますし、いいですよね。でも絵本と「学力の基礎」的な部分があまりくっつきすぎてしまうと、絵本のよさや絵本の効用が薄れてしまう危険性があるんです。字を読むとか書くっていうのはすごく形に現れるので、先ほどの話のように比べる対象になってしまうんですよね。

絵本というのは、村上さんもおっしゃったように、お母さんがいろんなキャラクターになりきって読んであげたりする中で子どもたちが想像力を働かせていくものなんです。今、横浜のあるグループが「小学生になってからも絵本の読み聞かせをしましょう」っていう運動をしているんですんですけど、字が読めるようになると「もう読めるんだから、自分で読みなさい」って言って、今まで子どもが楽しみにしていた読み聞かせの時間がなくなってしまう。でも、読み聞かせというのは小学生になってからもしたほうがいいんです。

お父さんが読むのかお母さんが読むのかによって、同じ物語でも違う印象になったりします。たとえばお父さんが読んだときは、お父さんのタバコくさい匂いも一緒になってその話が伝わってきたり……。そういうことが脳の発達にはとても大事なんですね。ですから、読み聞かせはぜひ毎日やっていただきたい。もちろん、それとは別に「自分で本を読むこと」も大切なんですけど、それをごちゃ混ぜにしちゃって「読めるから自分で読みなさい」というのはよくない。やっぱり読み続けてあげることはとても大事なんです。

お父さん、お母さんが読み続けてあげることが大事

村上そうなんですね。ちなみに、娘は『ねないこだれだ』っていう絵本が好きなんですけど、私が怖く読みすぎてしまって、最初のさわりを読むだけで怖がるようになっちゃって。だから寝ないときはそれで怖がらせて寝かせてます(笑)。ちょっとリアルにやりすぎてもよくないのかな?って(笑)。

娘は『ねないこだれだ』っていう絵本が好きと語る村上さん

久野(笑)。ときには読みながらお母さんが寝ちゃったり。

村上ありますね。こっちの方が眠くなっちゃって。

久野話すことと聞くことは読解力を形成するので、幼児期には話すことや聞くことをたくさんやっていただきたいですし、そのためには絵本の読み聞かせは最適だと思います。

村上「幼児教育」って聞くとお堅いイメージがありますけど、絵本の読み聞かせも幼児教育のひとつだと思えば、そんなに難しく考えることもないですよね。

久野やっぱり「教育」というと、大人から子どもに教えるというか、知識を教え込むっていうイメージがあるので、どうしてもお受験なんかのイメージがつきまといますけど、それを突き崩すために今回のこの『おやこでがんばりマスター!』があるんです。だから、もうちょっと柔らかいというか、普段の生活の中で学べるチャンスはいっぱいあるんだっていうふうに見ていただければ、幼児教育という言葉のイメージも変わってくると思います。

『おやこでがんばりマスター!』は普段の生活の中で学べるチャンスを教えてくれる

子どもにとっていちばん大きいのは「お母さんとの関係」

村上子どもとのコミュニケーションの取り方でいうと、日本人ってスキンシップが恥ずかしいみたいなところがあると思うんですけど、それはなくした方がいいと思っていて。スキンシップはやっぱりいちばんの愛情表現だと思うんです。体をさわってあげたり、ギュッとしてあげたり。寝るときは手をつないで寝たがるんですけど、私も仕事をしていて、ずっと子どもと一緒にいるわけではないので、子どももさみしいと思うことがいっぱいあるんだろうなって思うとそうしてあげたいというか……。「今日はお迎えに行けないんだ」って言うとすごくさみしそうだったりするんですよね。

だから、それを挽回するというわけじゃないですけど、ちゃんと本人の望むようにしてあげたいと思ってるんです。さみしいときは一緒にいてあげたいし、「忙しいからしょうがないでしょ」っていうのはあんまり言わないようにしていて。ずっと一緒にいられない分、愛情表現はちゃんとしてあげられたらなって思いますし、その中でいちばんわかりやすいのがスキンシップかなって思うので、それは大切にしてますね。

久野家族によって構成が違いますから一概には言えませんけど、やっぱり子どもにとっていちばん大きなものはお母さんとの関係なんです。それが子どもの性格や意欲にもつながってくる。特に最近は働くお母さんが多いので、昔のようにいつもいつも横にいられない。それでやっぱりお母さんたちもいろんな悩みを持っていらっしゃるんですね。今おっしゃったように、短い時間でも子どもに寄りそって、スキンシップを含めて「自分が愛されてるんだ」っていうことを子どもが感じられることがとても大事だと思います。

日本の子どもたちは自己表現の仕方がすごくヘタといいますか、幼児の時にはあれだけ元気だったのに、ある時期になるとほとんど自ら発言しなくなってしまう。これはひとつには周りの人の評価があるから「間違えたら恥ずかしい」という思いがあってそうなってるんだと思いますが、子どもの自己表現をいちばん受け止めてあげられるのはお母さんだと思うんですよね。

お母さんがそういう、スキンシップを含めて子どもの思いを受け止めてあげることによって、外の人との関係が出来上がっていくんですね。そういう意味ではやはり家族の見守りといいますか、関係づくりは子育てには意味があると思います。

家族の見守,関係づくりは子育てには意味がある

子どもには、いろんな経験をたくさんさせてあげることが大事

久野お子さんには、将来どんな大人になってほしいですか?

村上やりたいことを見つけて、それがお仕事につながればいいなって思いますね。やりたいことを見つけて、それを仕事にすることがいちばん大変だと思うんですけど、楽しく仕事ができて生活もできるというのがいちばんの理想だと思うんです。

そこに持っていくには何をしたらいいのかというところもあるので、逆算していろんなことを考えなきゃいけないとは思うんですけど。ただ、子どもが将来のことを考える上で、親に相談しなきゃいけない場面も出てくるじゃないですか。その時、子どもに信頼されていないと、子どもは親に100%話してくれないと思うので、信頼はちゃんと維持しないといけないなって思ってます。

久野娘さんは今、「森三中になりたい」って言ってらっしゃるんですよね(笑)。

村上(笑)。一応どこまで本気なのかは何度も確認すると思いますし、1年ぐらいかけて「やめたほうがいいんじゃないか」ってことは言いますけど、それでも本人がやりたいっていうのであれば応援します。ただ、なんでも自分でできることじゃないと続かないと思うので、「応援はするけど何も手助けはしないよ」っていうことにはなると思いますね。「自分でがんばりなさい」っていう。

森三中になりたい という娘について

久野子どもの将来を親が決められるわけじゃないですからね。ただ、その子どもが自分自身で判断できるような、いろんな経験をたくさんさせてあげることは大事ですね。たとえば、(子ども向けの職業体験型テーマパークの)『キッザニア』ってとても人気があるんですけど、『キッザニア』のように、自分で体験する、見聞きするということはとても大切だと思います。

それと、都会の子どもたちってやっぱり自然から少し離れすぎちゃっているので、聞いてみると「海に行ったことがない」っていう子が結構いるんです。そういう子はどうしても、海に関する詩や本を読んであげても理解しづらかったりするんですね。だから、できるだけ幼児期に豊富な体験をさせたり、自分自身で判断ができるような経験をたくさん積ませてあげるということが、やっぱり我々大人の役目といいますか、お父さんお母さんにとって大事なことなんじゃないかなと思います。

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