がんばりマガジン
インタビュー

久野泰可先生と森三中の村上知子さんによる幼児教育対談 第1回

久野泰可先生と森三中の村上知子さん 幼児教育対談1回め

家族で楽しみながら、子どもの“自ら考えるチカラ”を育てる幼児向け教育カリキュラム『おやこでがんばりマスター!』。その基礎となっているのが、“考えるチカラ”を身につけるための基礎教育で30年以上の実績のある幼児教室「こぐま会」で行われている「KUNOメソッド」です。

今回は、幼児教育のパイオニアとして知られ、「KUNOメソッド」の開発者でもある「こぐま会」代表の久野泰可先生と、4歳の娘を持つ子育て真っ最中の芸人、森三中・村上知子さんによる対談をお届けします。日々子育てをしながら感じる難しさや疑問、また幼児教育の大切さについてなど、いろんなお話をしていただきました。

習いごとは「子どもが楽しめるものかどうか」を大切に

村上今、4歳の娘がいるんですけど、私が海外に行くことが多くて、「英語がしゃべれたらよかったな」ってすごく感じるんですね。なので、英語がしゃべれるような環境にしてあげたいなっていう思いがあって、どこかのタイミングで英会話教室なんかに行けたらいいなと思ってるんです。習いごとに関して考えていることはそれくらいで、あとは本人が何をやりたいのか聞いてみようかな、という感じですね。

本人はけっこう友だちに引っ張られるというか、友だちの中に1歳ぐらいからパズルを習ってる子がいるんですけど、その子が幼稚園が終わってから習いごとに行っていることがわかったら「やってみたい」って言ったり、バレエを習ってる子がいたりすると「いいなぁ」って言ったりするんですね。でもそれが本人に向いているかどうかはまた別の話ですし、私のスケジュールも“毎週○曜日”っていうのがなかなか難しかったりするので、今すぐにというのはできないんですけど、来年は幼稚園の年長さんになるので、習いごとはそのあたりで始めさせるか、もしくは小学校に入ってからでもいいかな? と思っています。

森三中 村上さん 4歳の娘の習いごとについて話す

久野やっぱり4~5歳の子どもは友だちの影響が大きいですね。学校以外の習いごとをすることは、それはそれでとても意味がありますが、何を習わせるのがいいかということよりも、まずは子どもが「楽しめる」ようにすることが大事です。習いごとの中には、お母さんが子どもの将来を思って、「あれしなさいこれしなさい」って習わせるけど、本人は「本当はやりたくない」と思っている場合があると思うんですが、それだとやっぱり長続きしませんよね。そういう意味では、やはり子どもが楽しめるものがいいと思います。

英語は確かに今おっしゃったように、これからの社会には役立つと思います。ただ、私は東南アジアに駐在されている方から相談を受けることがあるんですけど、母国語はやっぱり日本語なわけですよね。だから、子どもが現地の学校に入って勉強するときに、英語で勉強するべきなのか、それとも日本語で勉強するべきかを悩まれることが多いんです。でも、まだ言葉がしっかり形成されていないときに両方一緒に勉強してしまうと、日本語はあやふや、英語もしっかり身につかない、ということになりがちなんです。

だからやっぱり日本語がある程度固まった段階で英語の勉強を始めるのがいいかなと。先日シンガポールでお会いした脳科学者の方は「英語を話すような環境が日常的にあれば、日本語も英語も同時に勉強してもいい」とおっしゃっていましたが、逆に言うと、基本的な言語環境が日本語で、週に1回程度英語の勉強をするだけだったら、別にそんなに早くからやる必要はないと思います。

村上じゃあ、(早いうちから英語を身につけさせたかったら)そういうお友達を作るのがいちばんいいですね。

久野そうですね。

日本語がある程度固まった段階で英語の勉強を始めるのがいい 久野先生

「視点を変えてものを見る」ことには、学びの基本がつまっている

村上娘の通っている幼稚園には、子どもの気持ちになったり、子どもが思っていることを引き出すというか、気持ちに寄り添う人が多いんです。もし今の幼稚園に通ってなかったら、自分の子どもが友だちとケンカしてしまったら、とにかく「謝りなさい」って言ってしまうような親だったのかもしれないなって思うんですけど、今のママ友と話をしていると、それよりは「どうしたの?」って、ちゃんと「何が悪かったのか」を聞いてあげようと思うことが多くて。

とにかく謝ってすませるのではなくて、やってしまった子もやられた子もちゃんと話を聞いてあげる、というやりとりを目の前で見ると「こうじゃないと子どもって心を開いてくれないだろうな」って感じて。やっぱり安心する大人がいるっていう環境を作ってあげないといけないのかなっていうのを学ばせてもらって、考え方がすごく変わったんです。

なので、わからないことがあったら先輩のママたちに聞いたりすることで、難しいなって思っていたことも楽しく思えたり、子どもが言ってることを、ついつい「ウソなんじゃないか」って思ってしまうことがあるんですけど、それもちゃんと聞いてあげる部分と受け流す部分とがあるというか、一回全部引き出さないとダメだな、とか、いろいろ考えるようになりました。なので、そういう意味でいうと、子育ては難しいというよりも楽しいですね。

子育てを楽しんでいる村上さん

久野子ども同士のトラブルがあったときに親はどう対処すべきかというと、「自分の気持ちと同時に相手の気持ちを考えなさい」と教えてあげることが大事なんですね。自分以外の人の立場に立ってその状況を考えたらどういう気持ちになるか考えさせるということを、お母さん方は自然にやっていると思います。視点を変えてものを見るということはとっても大事なこと。その中に学びの基本がいっぱいあるんです。机に向かっているだけが学びではなくて、生活の中で学び合っていくということがいちばん大事なんです。

村上本当にそうですね。あと、子育てで難しいなと感じる部分は、勉強してほしいと思った時に、どう促すのがいいかということ。「勉強しろ!」と言って勉強させるのは、私自身(勉強しろと言われるのが)苦手だったので……。でも、『おやこでがんばりマスター!』のように、アニメが入っていたり、物語の中でキャラクターが問題を出してくれたりお話を聞いてくれたりすると、子どもがすごく入り込むんですよね。だから(『おやこでがんばりマスター!』は)すごくいいアイテムだなって感じました。

久野集中しなくちゃいけない、でも楽しくないと集中しない。そういう意味では、アニメを教材に取り込むというのは素晴らしいことです。子どもというのは「遊びか勉強か」で分けていない。それは大人の発想で、子どもは楽しいことだったら、それが遊びでも勉強でも集中できるんですよね。

村上ただのドリルをひたすらやらせるより、ああいうタブレットの画面で、物語の流れで考えさせてくれるっていうのは、やっぱり子どもの楽しみ方が全然違いますよね。

久野教え込まれたものはやっぱり時間が経つと忘れちゃうんですよ。自分で苦労して身につけたものが残っていくんですよね。そういう学びを幼児期からやったほうがいいと思います。

村上そうですよね。それに、子どもが自分にあったものを見つけることって難しいと思うんです。正解がないものだし、周りから「○歳からこういうことをやったほうがいい」とか「この時期にこれは絶対外せない」とか言われても、はたしてそれがうちの子に本当にあってるのか?と疑問に思ってしまうというか。みんなができることもうちの子はなかなかできないんだったら今やらせてもしょうがないって思いますし。そこをどう見極めるかは人それぞれだと思うんですけど。

久野昔はおじいちゃんおばあちゃんから教わったものをただやればよかったと思うんですけど、やっぱり今、お母さん方はとにかくなんでも本で調べちゃうんですよね。その結果、「〇〇ちゃんはもう漢字が読める」とか「計算ができた」とか、いつも比較して不安になってしまう。

でもやっぱり、その子自身の成長を見守ってあげないといけないんです。不安だからといって、他のお子さんと比べてその子を評価することはよくない。やっぱり自分の子どもを正当に評価してあげることがすごく大事だと思います。

自分の子どもを正当に評価してあげることがすごく大事

■次回対談は、1月31日(木)公開です。

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